御挨拶
 拝啓 貴家益々ご清祥の事とお慶び申し上げます。

 平素より当神社の事、各町内神社の護持運営には特段のご崇敬ご協力をいただき、有り難く、篤く御礼を申し上げます。

 さて、既にご承知の通り伊豫豆比古命神社は伊豫豆比古命・伊豫豆比売命を主祭神として奉祀申し上げ、四柱のご祭神を椿神社と奉称しております。

 伊豫豆比古命は、第七代孝霊天皇の第三皇子として、伊豫ノ國を治められた我々の親神であられます。この「いやゐ」の地に御鎮座以来2300年、神々は氏子或いは崇敬者の皆様方の精神的な支えであり続けました。

 特に古来より商売繁昌・開運結びの神として御神威あらたかに坐し、禍事災難をとり除き、福徳開運をもたらし、日々の暮らしに限りない幸せを与えてくださる御神徳は、実に広大無辺であります。この商売繁昌・開運結びの御神徳は全国各地より敬仰され、神々を奉戴される氏子崇敬者は年々増加し、殊に旧暦1月7日より3日間に亘り斎行される椿祭は大勢の参拝者で賑わっております。

 今日のこのような社頭のご隆盛は、偏に氏子崇敬者の篤い信仰と奉賛による赤誠の賜物と存じます。

 然しながら現在の本殿周辺は、御鎮座2250年を記念いたし、昭和37年に改築と相成った廻廊の損傷、昭和天皇御在位六十年を記念いたし、昭和60年に新築された、第一鳥居、同年改築された東参道鳥居には雨風の傷みも著しく、尊厳護持にも支障をきたす状態であります。

 つきましては、諸般何かとご負担の厳しき折とは存じますが、崇敬の念篤く神々の広きご加護のもとに、尊きご神縁に結ばれました、ご信仰深き皆々様の絶大なるご賛同とご協力をいただき、記念事業が滞りなく恙なく、そして見事に完遂されますよう切に祈念するものでございます。

 ここに氏子崇敬者各位のあたたかいご理解をいただき、ご奉賛を賜りますよう御願い申し上げご挨拶といたします。

伊豫豆比古命神社
宮司 長曽我部 延昭