伊豫豆比古命神社

椿まつり

境内中授与所場所

①北授与所
→御朱印・御朱印帳
②授与所1
→神酒セット以外のすべての授与品
③授与所2
→神酒セット以外のすべての授与品
④神酒授与所1
→神酒セット、御神米のみ
⑤神酒授与所2
→神酒セット、御神米のみ
⑥厄玉授与所
→厄玉(大)、厄玉(小)

お札・お守り・御朱印について

椿まつりの3日間は24時間受け付けております。
※但し、午後11時~翌午前8時の間は、授与所①でのみ、全てのお札・お守り・ご朱印の受付を行っておりますのでご了承ください。

椿まつり限定授与品
※お賽銭箱の右側(北授与所)にて承ります。
大繁盛守り(金)
10,000円
大繁盛守り(銀)
10,000円
限定朱印(書置きのみ)
500円

施設のご案内

開閉門時間について

椿まつり初日午前零時~最終日午後零時まで常時開門しています。

古いお札・お守りのお返しについて

正月~椿まつりの間は鳥居に入る前道路を渡り交番横に古神札納所が設置されています。

●お預かりできるもの
お札・お守り・神棚・縁起物・はま矢・しめ縄・正月飾り・おみくじ
※当社以外の神社のものでもお預かり致します。
※冨久椿については本殿内回廊の「古い冨久椿納め所」にお納めください。
●お預かりできないもの
※仏具類・寺院のお札・お守り・遺影・遺品・年賀状・のし袋・お写真
・人形・結納品
※人形類また付随するケース・小物については7月31日斎行の人形思い遷しの集い~人形感謝祭~にてお預かり致しております。

お手洗い場所について

境内中にはお手洗いがございません。鳥居を出て左側、自動販売機の横にございますのでご利用ください。

期間中の駐車場について

平時の椿神社駐車場については閉鎖しております。ご参拝の際は公共交通機関をご利用ください。

今後の椿まつり

斎行日
令和7年2月4日(火)、5日(水)、6日(木)
令和8年2月23日(祝)、24日(火)、25日(水)
令和9年2月13日(土)、14日(日)、15日(月)
令和10年2月2日(水)、3日(木)、4日(金)
令和11年2月19日(月)、20日(火)、21日(水)

椿まつりとは

椿まつり

斎行日:旧暦1月7日、8日、9日の三日間

「立春に近い上弦の月の初期」と月齢を定められているのが、当神社の春祭で⼀般的に、「椿まつり」「お椿さん」或いは「お八日(おようか)」と親しみを込めて呼ばれています。

現在は、旧暦正月8日を例祭日として、その前後の3日間斎行されていますが、従前は旧正月8日のみが斎行日であったので、古老達は現在も「お八日(おようか)」と称しています。

「立春に近い上弦の月の初期」は、丁度冬の厳しい寒さも峠を越し、物の芽が動き始める頃ですので、農閑期も終りを告げ、椿まつりの終了後には“田起し”“播種”を始める慣習が愛媛県をはじめ四国各地にあることから「伊予路に春を呼ぶまつり」として「椿まつり」を愛しく待ち焦がれていた様子が伺えます。
現在では、全国各地から毎年約50万⼈の参詣者で境内は3日間賑わいますが、国道33号線交叉点から神社までの約1kmの県道と平成15年に開通した「はなみづき通り」交叉点から神社まで約500mの県道は、全面交通遮断され、その県道両側に約800店の露店が立ち並ぶ状は圧巻です。椿まつりは初日の午前0時に大太鼓で開始を告げられて以来、最終日の24時迄72時間昼夜を徹しての比類のないお祭りですが、生活時間が多岐に亘る現在、参拝者が年々増加傾向にあるのは「椿まつり」の時間帯が認識されているからでしょう。

「椿まつり」期間中の特別祈願祭は、「縁起開運」「商売繁昌」「大漁満足」を祈る人々が数多く見受けられますが、その昔の「椿まつり」は、祈りを捧げた後に大きな椿の樹の下で山村で採れた“山の幸”と“海の幸”つまり魚介類とをやりとりする物々交換の市と、情報交換をする場でもあったとの説話があります。

現在も「椿まつり」期間中は参道・境内ともに大変賑わいますが、通貨の流通のない頃の「椿まつり」に詣でる人々の様子が、今も昔も変わっていないのが「椿まつり」の歴史です。

椿まつりの様子

昭和初期の椿まつり
現在の椿まつり

期間中の神事

日付(旧暦1月) 時刻 祭典 特殊祭儀
7日(初日) 午前零時 開門  
8日(中日) 午前9時 春季例大祭  
  午後6時 出御祭 お忍びの渡御
  午後6時30分 宮出し 合せ火
  午後8時 御旅所祭  
  午後9時 還御祭(宮入り)  
9日(最終日) 午後6時 後宮祭  
  午後零時 閉門  

特殊神事

貸銭(かしぜに)神事(椿まつりの3日間)

小額の守り金を借り、翌年は倍額(多いとの意)にしてお返しする行事です。借りる際に神社側より氏名・住所を尋ねられる事は無く、誰もが無条件に借りることが出来る神と人との信仰と信頼に基づいた特殊祭儀であり、本年も生活に励み、来年無事にお返しの参拝が出来る事を祈る祭儀です。
江戸時代に行われた散銭の行事が変形したものでしょうが、次に記すお忍びの渡御・合せ火と共に全国に類を見ない特殊な宗教行事と言えます。

お忍びの渡御(おしのびのとぎょ)

椿まつりの期間中でも最も参詣者が多く境内が大変な賑わいと混雑をみせる中日の夕刻、御祭神を神輿にお遷しし金刀比羅神社(北土居町)のお旅所まで御神幸願うお祭りですが、神輿が社殿より参道・楼門へと至る間に限り、舁き夫は⼀切掛声を発せず黙し又上下左右に神輿を舁き揺することもなく、ただただ静々と舁き出して行くのです。その静粛とした様子が、神様が秘やかに御出御されるが如くに映るので「お忍びの渡御」と称するようになったのです。

●全面金箔に飾られた神輿が、輿丁の翳す提灯の明りに照らし出されながら静々と御出御される様は、厳粛にて幻想的でさえあり、境内を埋め尽くした参詣者は自然と黙して神輿をお見送りするのです。
●しかし、何故にお忍びで渡御されるのかについては諸説・俗説多々あり、何れも定かではありません。

合せ火(あわせび)(五馳走火(ごちそうび)とも云う)

●上記「お忍びの渡御」の際、そのお道筋に当る家々では、その年の正月に飾った輪じめ等を家門にて焚き篝火とし、神輿をお迎えするという風習があり、これを合せ火と称します。